ヴァイオリンレッスン

5月22日 ヴァイオリンレッスン


♪35番・フラジオレット(ハーモニクス)の練習(EAD線)

♪メヌエット(L.Boccherini)

♪メヌエット(L.v.Beethoven)……合格

♪カイザー3番(Kayser)……合格


書きそびれていたのですが、夫の仕事が忙しく、4月後半から5月前半までレッスンをお休みしていました。

すくなくとも秋までは忙しい状態が続くようですが、ヴァイオリンは、細く長く続けていけたらと思います。

一緒に練習してくれたり、教室に通ってくれる夫に感謝しています。


調弦のあと、先生と今日のレッスンの進行について話し合いました。

私たちが家で練習してきたことや前回のレッスン状況をもとに、先生が課題曲の順番を考えてくださいます。

練習曲(カイザー)が先になることもありますが、譜読みしてきたばかりの曲がある時は(たぶん指導にいちばん時間をとられるので)その曲から入ることが多いです。

前回、ボッケリーニの「メヌエット」の譜読みが宿題に出されていたので、今日は曲中に出てくるハーモニクスの練習をこなしたあとにみていただくことになりました。


ハーモニクスは、前回のレッスンで注意されたことに気をつけつつ練習してきたつもりだったけれど、今回も同じことをいわれてしまいました。ミを弾いてから3rdポジションに戻る際に、やはりまだ、1指があがったままみたい。前よりはあがらなくなったものの(当社比)、もっと弦上にぺたっとくっつけないといけないのかな。

「教則本の楽譜どおりに弾くとどうしてもあせってしまうから、1音ずつ短く弾いて、遅れてもいいのでしっかり1番に置いてから次の音を弾きましょう」と先生。弓をあまり動かさないぶん、左手に集中できて弾きやすい。

この弾きかたなら「1番から置けていますよ」といっていただけたので、家でも同様に練習してみます。


ハーモニクスを練習したあとは、ボッケリーニの「メヌエット」。今日が、初回となります。

私たちの弱点が変わっていないからか(改善しようよ、私)、いわれることも毎回似ているような。

リズム・弓配分・音色に関することがほとんど。+今回は装飾音の変更や効率的な指遣いについて。

ボッケリーニの「メヌエット」には、(ラシ)ラソラシと16分音符のあたまに装飾音がつく箇所がたびたびあります。

しかし、この装飾音を、私は軽やかに素早く弾けない。よって、6音すべてが16分に聞こえる……。

「今回は装飾音なしで弾きましょうか」と先生にいわれました。ゴーン。華やかさ、3割減。

さらに、ソファソファソファミファとドシドシドシラシと8音ずつトリルを入れる部分。最短は6音にできるとのことで2音ずつ減りました。6音、弾きやすいなー。でも、ちょっぴり自分が情けない。

後半部分は旋律はなくなり、伴奏となります。4分休符や8分休符に囲まれた小節が続き、拍を数えるのが苦手な私には難しい。先生が旋律を弾きつつ数える拍に合わせて、ひとりずつ該当箇所を弾きました。できるようになったら、先生の奏でる旋律を聴き、自分で拍を数えて弾いて。

ふたりともクリア。先生から、「できましたね。これでもう、ここは大丈夫です」といっていただけました。

でも、私、先生の旋律がないと、できないかも……。先生はプロの演奏家だからか、演奏中に呼吸や気配のようなものが感じられて、一緒に弾いていると、入りがとてもわかりやすいのです。

あとは、跳弓の練習も丹念に。

弓元での跳弓に限っては、以前、発表会の曲に取り組んだ際にたくさん練習してできるようになってきましたが、「曲を弾きながら自然と(跳弓を)入れるのには慣れていませんね」と先生。

この曲は、当分続きそうです。

注意点がてんこ盛りですが、終わりに、先生が何度か「うん、いいんじゃないでしょうか」と呟いていたので、そんなに酷い出来ではなかったんじゃないかな。今までの経験から、そう感じたのでした。


次は、ベートーヴェンの「メヌエット」。

前回もいわれたのだけれど(直っていない……)、冒頭部分のリズムがスキップしておらず、重く聞こえるとのこと。

あとは、跳弓(最近、どの課題曲にも潜んでいるな)や音色、ブレスしてから次の音に入るタイミングなど。

ひととおりの練習のあと、先生から、「この曲、(次回も)もう一度やりますか? それとも今日、仕上げますか?」と問われました。これは、進行が早いと大変だからと気遣われている? それとも、もう1回やらなければならないような出来だけれど、飽きちゃうからこのへんで終わりましょうかと気遣われている?(どちらにしろ気遣われている……)

時折、このような質問をされた時は、もう1回やりたいと返事することがほとんどだったし、そのほうがためになるのはわかっている。しかし、この曲が終われば、ヘンデルの「コンチェルト・イ短調」が弾ける……。「仕上げたいです」

今まで指摘された点を踏まえつつ、通しました。でも、弾きながら自分でも、できていないな、と思う。

演奏を終えたあと、もう一度通したいと先生にお願いしました。先生は頷かれて、「その前に確認させてくださいね」と指示が反映できていなかった箇所をあらためてみてくださいました。その後、2回目の通し。

「うん、いいんじゃないでしょうか」と先生。たぶん、おまけも入っていますが、合格です。


最後は、カイザー3番です。はじめてからだいぶ経つし、そろそろ終わらせたい。

弾きはじめる前に8分音符88のリズムをメトロノームで確認し、メトロノームを止めて通し。

臨時記号が入り乱れる箇所の音程が危ういようで、重点的にみていただきました。最後に通して、合格。

「危なっかしいところもありますが溌剌と弾けていますし、いいでしょう」と評されました。

次はカイザー4番の譜読みかと思いきや、ウォールファールト14番となっている。

篠崎教本のカイザーなので、短かったり、番号がとんだり、違う教本の曲が混じっていたりと改編されているもよう。

(今、さらっと見てみたら、5番→7番→6番→11番→8番→10番→9番→12番と進んでいくようです)

14番を先生が弾いてくださいました。あかるくて好きになれそうな曲です。デタッシェで弾くよう指示されました。


新しいバイオリン教本のほうでは、ヘンデルの「コンチェルト・イ短調」の譜読みがはじまるのですが。

「この曲は長丁場になるので覚悟していてください」と先生がおっしゃいました。

「大変そうでしたら、次の曲を先にしてもいいですよ」とも。ヘンデルの「ソナタ3番・第2楽章」を弾く先生。

アレグロなのですこぶる速い。これ、あれだ、先生から「最低でもこの速さはほしいです」といわれる系の曲だ。

「どちらからするかは任せます」とのことですが、「コンチェルト・イ短調」からにしようと思います。好きな曲なので時間がかかっても弾けるようになりたい。

先生は、レッスンで、私たちに同じ曲ばかり弾かせて嫌な気持ちにさせてしまわないか、心配してくださったのかも。

大丈夫だとお伝えすればよかったな……。


レッスンが終わるころ、Tさん(毎年、発表会でアンサンブルしてくださる上級者さん)がいらっしゃいました。

Tさんは、今日からバッハの無伴奏をはじめるそうです。すごいな。かっこいい。