ヴァイオリンレッスン

1月30日 ヴァイオリンレッスン


1月の2週目ごろから夫婦揃って風邪をひいていました。1月ももう終わりですが、今年初のレッスンです。

母との食事もスマートフォンの写真ワークショップもキャンセルし、家でおとなしく過ごしていたからか、体調もだいぶよくなりました。しかし、時々咳が出るので、今日はマスクをつけたままで。

先生の旦那さんも風邪をひいたそうで、咽を意識してしまうからか未だ咳が出るのだとか。流行りなのかな。

ちなみに、私も夫も、1時間30分のレッスン中には咳は出ませんでした。夢中になっていると忘れるのかも。


♪カイザー2番(kayser)

2回目。

強弱はつけられるようになったけれど、クレッシェンドとデクレッシェンドで挟まれた大きな音が潰れてしまっていると注意されました。弓圧が強すぎるので、弓の動きに添い、もっとやわらかく。

同じく、クレッシェンドとデクレッシェンドにはさまれた8音スラーの音量が、私と夫とで違っているそう。

音量の解釈が異なると使用する弓幅やスピードも変わり、揃えられなくなってしまうので、統一することに。

夫は、pからはじまって、一番大きな音はmfくらいで弾いているのだとか。私は、一番大きな音でmpくらい。

先生に促され、p→mf→p、p→mp→pと2通りの音量を実際に弾きながら相談しあい、p→mp→pに決定。

3拍目の音に、テヌートを入れるといい感じになるそうです。

次に、2小節に渡ってクレッシェンドが伸びている8音スラー。1小節目のダウンボウではpでゆっくりと、2小節目のアップボウでクレッシェンドを入れ、だんだんとスピードをあげてゆくこと。

曲の最後のあたりに「morendo rit.」という指示が入っているのですが、「意味を調べましたか?」と先生。

うわー、調べてない! そうだ、この曲をやっている時に音楽用語辞典の話になったんだった!

ザイツのコンチェルトにあった用語ばかり、調べていました。

「この用語を調べてほしかったんですが……」と先生は残念そう。正解は口にしないままで、「私だったら、この部分はこう弾くかな」と、morendo rit.部分を実際に弾いてくださいました。「どのような意味だと思いますか?」

先生の演奏から、「消えるように、だんだんと遅く……?」と答えたところ、当たりでした。先生、すごい。

そんなわけで、morendo rit.に気を配りつつ、繰り返して練習。

「もう一度やってきてください」とのことで、次回に続きます。


♪コンチェルト ニ長調 No.5(F.Seitz op.22)

・第1楽章……合格

ずっと前半部分と後半部分にわけて弾いていた曲ですが、今日はまるっと通しました。

前半はテンポ80を目指していましたが、80を保ったまま後半を弾くのは私たちには厳しいので、70くらいで。

レッスンでは前半部分はあっさり終わったし、やはり後半部分が問題になるかなと予想していたのですが、意外なことに先生からは「(後半の)8分音符部分、だいぶよくなりましたね」とほめられました。

「後半は良いので、前半で気になるところをやりましょう」といわれ、きつねにつままれた気分。

いえ、正直、後半は弾き飽きていて、もう弾かなくていいのなら嬉しいけれども……。

前半部分では、次のようなことを注意されて(他にもあったような?)、繰り返し練習しました。


8分休符の間に弓を置き、次の音の準備。ダウンの和音を弾いた勢いを使って、抜くように置く。

フェルマータつきの4分休符後にブレスを入れ、合図を出す。

いくつかあるcresc.で、クレッシェンドがどの音に向かっているのか確認し、意識しながら弾く。

テンポが急に速くなるところがあるので、一定のテンポで弾く。テヌートを入れて、テンポを抑えるとよい。

前半最後の小節のミ(8分休符)ミ(8分休符)ミー(4分休符)の3つ目のミーは音量を1段階落とし、収めるように弾き終える。

前半から後半へ移行する時に、ブレスで合図。


前半を通し、ブレスを合図に後半へ。後半を数小節弾き、1楽章は合格となりました。


・第3楽章

前回のレッスンでは、前半部分をさらっと通して、ポイントを教えていただきました。

今回は、私たちが合格まで時間がかかるだろうと踏んでいる後半部分も含め、3楽章全体に取り組みました。


まずは、前半部分のmeno mosso(今までより遅く)以降から。

ザイツ特有の「泣き」の部分です。……と先生がおっしゃっていました。

ゆっくりと弾くところだからか、2度目だからか、目立った注意はなし。


次に、後半部分を通しました。

この曲で私がもっとも苦手とする、8分音符1音(ダウン)+16分音符6音スラー(アップ)が乱立しています。続けて弾いているうちに、どんどん弓元へと追い込まれる。

先生曰く、弓の真ん中よりも上(3分の1くらい?)で弾きはじめるといいそうです。

あとは、私自身、まだまだ弾き慣れていないのかな。

16分音符を読むのが遅くて(しかも時々、16分音符のラがドに見える)、もたついてしまいます。

身体が自然に動くまで、たくさん弾き込みたいです。

16分音符6音スラーにスタッカートがつけられている箇所もちょこちょこあって。

家での練習時は、弾きかたがよくわからなくて、レガートのまま弾いていました。

この部分、五線の上にはスタッカートが、下は括弧でくくったスラー記号のみが記されています。

ここはスタッカートをつけて弾くところだけれど、つけずに弾いてもいいという意味なのだそう。

スタッカートつきのパターンを先生が弾いてくださいました。

弓上に切り取り線を描くように、クククククク、と細かく音を刻む感じ。

細かく均等に弓を動かすのは、難しそうです。

私たちも、先生に倣って何度かスタッカートの練習をこなしました。

それから、楽譜通りにスタッカートを入れてゆっくりと弾き、その後、レガートのままppで弾いてみました。

どちらで弾いてもいいそうなので、家で何度か弾いてみながら夫と相談して決めたいと思います。

(夫は「どちらでもいい」といっているので、スタッカートつきにしようかな?)

8分音符の重音がえんえんと続いているところは、上下に別れて弾いてもいいといわれていたので(先生はディヴィジと呼んでいました。横文字にするとかっこいいな!)、私が上、夫が下で。

ふたり一緒に弾くとハーモニーが生まれて、楽しいです。3楽章の中で、いちばん好き。家で練習した時も、この部分を弾きたくて、夫とも何度も合わせたのでした。

そのせいか、先生からは、よく弾けているとほめていただきました。

あとは、もっとfとpの音に違いをつけ、めりはりを入れてみましょうとのこと。

先生が実際に弾いてくださいましたが、f時、弓幅はたっぷり使われていました。

また、この曲はpのずっと先の小節にffがあります。このffに向け、徐々に音量をあげてゆくといいみたい。

さて、重音部分が終わると、テーマに戻ります。その直前には、休符やフェルマータがあるのですが、ディヴィジの上を担当している私がブレスで合図をし、弾きはじめの音を揃えることになりました。

meno mosso(今までより遅く)→ritard.(次第に遅く)となっているところや、piu mosso(今までより速く)の速度も私が決めてリードすることに。

ちなみに、私のmeno mossoは遅すぎるみたい。直後にあるritard.が引き立つように、もうすこしだけ速めに。

最後の部分も、cresc.のゴールがどの音になるのか、確認しました。

fpは、最初の1音のみを強く、残りは小さく。ffの16分音符の連なりは、弓を激しく動かして。

終わりにある3つの重音はディヴィジでなく重音で弾いているのだけれど、3つめの音が濁っているそうな。3音目のみディヴィジで弾くことに……。チーン……。


最後までいったところで、3楽章前半(「泣き」前)に戻りました。

risoluto(決然とした、断固とした)と指示された音を弾く時、ぴったり弓元がくるよう、数回、調整しながら演奏。

スラー直後にあるスタッカート(レドシラのシラ)はもっとしっかり刻みましょうと指示され、何度か練習しました。

その後、フェルマータ部分の弾きかたについて教わりました。

フェルマータの直後は止まっても構わない。次の音が揃うように、ブレスで合図。

2拍の休符も、イチ・ニのニでブレス、揃って弾きはじめる。

後半同様、この部分も(というより、3楽章全体ですね)私が合図を出すことに。

家でも、拍を数える・ブレス・弾きはじめるという動作を意識しながら練習したいと思います。

先生からは、合図もだいぶ上手になりましたね、とほめられて、まぐれかもしれないけれど、嬉しかったです。


コンチェルトも1楽章が終わって、3楽章を残すのみとなりました。

3楽章もひととおりみていただいたので、次の課題が出されました。

この教則本では、コンチェルトのあとに、2ndポジションと3rdポジションの音階がひととおり載っています。

音階は、課題となる曲の調に合わせて、都度、弾くそうです。

次の課題曲は、ゴセックの「ガボット」。3rdポジションが、初めて出てきます。

音階(ニ長調)、1stポジションと3rdポジションの間の移動練習(ハ長調ですが、ニ長調になおして)、余裕があれば1stポジションと3rdポジション間の音階練習(ニ長調)が宿題に出されました。

「カノン」を弾いた時の調だから大丈夫ですね、と先生。しかし、「カノン」も「水上の音楽」も、3rdポジションには指番号を振って弾いていたのでした。私、大丈夫じゃないかもしれない……。

「ガボット」は、最終的にはスピッカートで弾くけれど、次回は弦に乗せたままで弾いてくださいとのこと。重音部分はコンチェルトと同じくディヴィジで。上下の担当は私たちが決めていいそうだけれど、上は合図もセットかも。

ポジション移動にきちんと取り組むのは初めて。がんばって修得したいです。