弓の巻線が切れた?
家での練習を終え、いつものように弓の棹を拭いていたところ、突如、巻線がばらっとほどけました。
何が起こったのかわからず、ぽかんとなる私。
数秒のち、巻線が切れたのだと気づきました。
練習時は何ともなかったのに、いつの間に。もしかして、今、拭きながら切ってしまった?
このまま放っておけば、全部とれちゃいそう。
とりあえず、夫が持ってきてくれたラップフィルムで巻線の部分をくるんで保護し、そっとケースへ。
すぐさま工房へ駆け込みたくなったけれど、すでに18時近く。
明日になってからみてもらうことにしました。
当日は私が体調を崩してしまい、修理する日を延ばそうかとも考えたのですが、これでは練習できないだろうからと夫が私の楽器一式を背負って、工房へ行ってきてくれました。夫よ、ありがとう。
工房の方曰く、このようになった巻線には二通りの修理方法があるとのこと。
ひとつは、古い巻線をすべてはずして、新たに巻き直す方法。銀製の巻線は高価なので、修理代は1万円。
もうひとつは、すでに巻かれている巻線をハンダで固め、テープで留める方法。こちらの修理なら2500円。
今のところ、ほつれかけているだけで劣化もみられないので、ハンダ+テープでの修理をお願いしました。
(併設されているお店の会員なので、実際にかかった修理代は2000円でした)
写真は、修理してもらったあとの弓。修理前は気が動転していて、撮り忘れてしまいました。
向かって左端にある数ミリの黒いラインが、巻線を留めているテープだそう。
私の弓は高価なものでなく、巻線が変色することもなかったので、銀でできているとは思いませんでした。
それとも、工房に用意されている巻線が銀なのであって、もとから巻かれているのは洋銀か何かなのかも。
巻線についてすこしだけわかったような、さらに謎が深まったような、そんな出来事でした。
ついでにヴァイオリン本体もみてもらいましたが、異常なし。
9月を最後に工房へは足を運んでいなかったので、楽器を点検する、いい機会となりました。
それにしても。駒を倒した時も、E線がぷち切れた時も、巻線がほつれた時も、何が起こったのかわからないまま、ただ時が過ぎたような。受け入れたくない現実を、脳が拒否しているのだろうか。
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