ヴァイオリンレッスン

12月19日 ヴァイオリンレッスン


今年最後のレッスン。

夫が腰を痛めて2日ほど動けなかったので、行けるかどうか心配だったのだけれど、なんとか回復しました。

出かける前に、ひととおりの曲を練習。

夏休み最終日にあわてて宿題を片づける子供よろしく、必死にカイザー2番を練習したものの、やはり、弓を調整しつつ音を間違えないように弾くので精一杯。

不安な気持ちのまま、教室へ。


♪カイザー1番(Kayser)……合格

4分音符85、デタッシェで通し。

クレッシェンドとデクレッシェンドの出しかたをもっと自然に。

シレソシラファレラのレの音程が、若干高い。E線からA線に移る際、指は真横に動くけれども若干内側に。

この2点に気をつけながら部分練習をこなし、最後にもう一度通して合格となりました。

合格まで、ずいぶんかかったなあ……。

いつから弾いていたんだろうとウェブログ内を探してみたら、なんと、6月から。

(発表会前、2ヶ月停止したけれども)

はじめたばかりの頃は4分音符70で弾くのでいっぱいいっぱいだったのに、85でも1小節先の音符を追いながらなんとか弾けるようになりました。

気長に教えてくださった先生に、感謝しています。

練習に入る前にも何度か弾く習慣がつきつつあるので、これからも付き合ってゆく曲となりそうです。


♪カイザー2番(Kayser)

「とりあえず聴かせてください」と先生にいわれ、夫とへろへろへろー、と通しました。

まず、左手でしっかりリズムをとるよう注意されました。

それから、私がごまかしごまかし弾いているリズムが曖昧な箇所。あっさり見破られ、丁寧に直されました。

あとは、(たぶん)2番の肝である、1弓でクレッシェンドとデクレッシェンドを弾きこなす奏法について。

弓元(あるいは弓先)ではじめる際は速く、徐々に遅くし、徐々に速く、といった感じ。

ギュインッ、ギュインッ、と、D線の開放弦で、ひたすら練習しました。

開放弦でなら、ぎこちなくもなんとかコントロールできるけれど、曲のところどころで入れるのは、難しい。

1小節にクレッシェンドとデクレッシェンドが入っている時は、3拍目をヤマにしましょうとのことでした。

(3拍目までは徐々に速く、それから徐々に遅く、という感じになるのかな?)


音量調節も大変なのですが、小指をぐっと伸ばしてD線のシ♭を押さえたあとにD線のミを押さえると、とっさに音程がとれなくて……。

そんな時は3番の薬指を動かさずに支点にするよう教わったのだけれど、指が。3番と4番の間が開かない。

ヴァイオリンをはじめてから、左手の中指から小指まで開いてきたと喜んでいたものの、それは中指と薬指の間であって薬指と小指の間は狭いままなのでした。

あっ。ヘ長調の3rdポジションを弾いた時も、薬指と小指の間が開かず、途方に暮れたのを思いだしました。

これから、開くようになるかな……。3番が支点になれば音程も安定するだろうし、開いてほしいな。


そして、fz(フォルツァンド)の記号。

「これは何の記号だか、わかりますか?」と先生。

これ、過去のレッスンで絶対でてきたことがあるのは覚えているのだけれど、どんな意味だっけ……。

「なんとなくでいいので、どんな意味か、いってみてください」と先生にいわれ、「この部分だけを強く弾く……?」と自信なさげに回答する夫。

正解は、「記号が付された音のみを強く弾く」という意味だと、あらためて教わりました。

ただ、この曲では、アクセントまではいかないくらいの強さで弾くといいそう。

しかし、一度教えてもらったことを忘れてしまうなんて、反省しきり。

音楽記号も譜読みの時に前もって調べるようにしようと、先生に、おすすめの楽典の本を尋ねました。

先生は、いろいろなところから出ているので好きな本で大丈夫、と前置いてから、ご自身が学生時代から使っている本を書棚から取り出し、見せてくれました。

音楽之友社「楽典-理論と実習」。黄色いカバーが目印の、丈夫なつくりの本。

レッスンが終わったら、探してみようと思います。


カイザー2番は私たちには手強いので、合格までしばらくかかりそう。


♪コンチェルト ニ長調 No.5(F.Seilz)

・第1楽章(tranquillo e dolce)

教則本を開いていると、先生から、「仕上げとして1楽章全部を通してみましょう」といわれました。

1楽章全部ということは、前半ページも? と青くなる私たち。前半、久しぶりすぎて忘れちゃった。

この曲を弾くようになってからテクニックが追いつかなくなり、ボウイングが複雑なところやテンポが速くなるところは覚えるまで弾いてやり過ごしてきたので、それらを忘れてしまったら、もう弾けない……。

「前半は、練習して思いださないと弾けないかも……」と弱音を吐いたところ、仕上げは持ち越されました。

次回レッスンまでに、前半も、ちゃんと弾きこんでこようと思います。


そんなわけで、今日は前回と同じく、tranquillo e dolceからの通し。

家で練習した時のように、夫の弓の動きを見ながらなるべく合わせるように心がけました。

通し終えたあとに、「ゆずさん、もしかして、暗譜したんですか?」と先生に驚かれて、照れました。エヘ。

16分音符部分はだいぶよくなったけれど、重音から最後にかけてがまだばらついているとのこと。せっかくだからここも綺麗に弾けるようになりましょうと集中的に練習しました。

すこしだけ、終わりが見えてきたかも。いえ、前半も思いださないといけれないけれども。


・第2楽章……合格

一度通したあと、piu mossoやritard. e dimの弾き方についてていねいに指導され、再度通して合格。

もうすこしやっていたいな、と思うくらいに弾くのが好きな曲でした。

3巻に入ってから初めて合格した曲。嬉しいです。


・第3楽章

きっと今回は3楽章まではいかないだろうな、と生気のこもらぬまなこでだらだら譜読みしていた曲。

ろくに弾けないまま、3楽章前半へ突入しました。

とくに、私は真ん中あたりが、夫は最後あたりがあやしいので、お互いの欠けているところを補いながら、というよりもごまかしながら、よろよろと通し終えたのでした。

テンポはゆっくりめだったので、「そのうち、もっと速くしましょう」と先生。

後半はほぼ8分音符と16分音符で構成されているので、弾けるようになるのか、心配です。

先生が、気を配る場所をざっと教えてくれました。

スタッカート混じりの8分音符部分はスタッカート直前に切り替えて弾くこと。

8分音符+16分音符+16分休符の部分は、16分音符に(楽譜にはないけれど)スタッカートをつけて弾くといいこと。

risoluto部分は、弓元で弾くこと。

カンマ部分は、2楽章と同じように音を仕切りなおすこと。

休符で弓を置いてから弾きはじめるところ。等々。

そうしたことを念頭に置きつつ、まずはつまずかずにしっかりと弾けるように練習したいと思います。


帰ってから、先生が所持していた楽典の本をネットで検索して、購入しました。

いつもなら、近所の本屋さんに取り寄せてもらうのだけれど、今回は長く使う本となりそうなので、図書館の本のようにフィルムコートのオプションを選べるネットストアで注文。

篠崎バイオリン教本2巻を買った時は夫がフィルムコートをかけてくれたのですが、大変そうでした。

あの作業をかわりにしてくれるだなんて、いい本屋さんだ。