パンづくり熱、再燃
4年ほど前、手ごねでのパンづくりにはまっていた時期がありました。
クッキングスクールに40回近く通い、手ごねパンの基礎を習得したものの、家でつくることはありませんでした。
スクールでは、計量、1次発酵、成形、2次発酵、焼きまでを2時間で終えられるようにレッスンが組まれていたけれど2時間でパンをつくるとなるとドライイーストは多めに入れなければならないし、1次発酵も発酵器の設定温度をあげて短時間で仕上げなければなりません。
そうしてつくったパンは、焼きたてはおいしいけれど、翌朝は、イーストの匂いが気になりました。
また、場所をとる発酵器を購入する気持ちにはなれず、かといって発酵器なしで発酵温度をコントロールするほどの腕を私は、持ちあわせていませんでした。
イーストの匂いが気になるなら天然酵母はどうだろうと自家製酵母を扱う個人教室へも数回通ったけれど、酵母づくりも発酵の見極めも、難しく感じられて。
パンは、パン屋さんで買ったほうが選ぶ楽しみもあるし、おいしい。コストもそれほど変わらない。
いつしか、私はそう結論づけ、基礎クラスの次にあるマスタークラスの受講をキャンセルしました。
ただ、パンをつくる作業は大好きでした。持ち帰ったパンを、夫が嬉しそうに食べてくれるのも嬉しかったです。
最近になって、もう一度パンをつくりたくなりました。
発酵も、家にあるオーブンレンジを使えばなんとかなるかもしれない。
イーストは量を抑えて発酵に時間をかければ匂いは目立たなくなるらしいけれど、できれば天然酵母を使いたい。
自家製酵母をつくるのは手間だし、安定した発酵が(私には)望めないので、市販のものがいいな。
天然酵母について調べていくうちに、お米からつくられたというホシノ天然酵母に興味を持ちました。
ホシノ天然酵母は他の天然酵母にくらべて発酵が安定しており、加えて日本酒のようないい香りもするのだそう。
問題は、この酵母を使うには生種起こしが必要なこと。
生種起こしは、顆粒になっている酵母菌をぬるま湯に溶かし攪拌したのち、28~30℃の温度で24時間管理します。
室温を調整しながら種を完成させるかたもいらっしゃるようだけれど、私にはハードルが高い……。
生種の温度を管理するための専用の桶? のようなものも売られているみたい。でも、結構大きい。
この桶を買うのなら、いっそ、ホームベーカリーを買ってしまおうか。
そうすれば生種も簡単につくれるし、生地のこねも1次発酵までやってもらえる。いちばん好きな成型は自分でこなして2次発酵と焼きはオーブンレンジにまかせれば、気軽にパンが焼ける。
そう思い至ってから、ホームベーカリーが欲しくなってしまいました。
でも、思いつきで、安くはない、場所をとる家電を買ってしまってもいいのかな。使わなくなったらどうしよう。
そこで、インターネットの家電レンタルサービスに申し込んで、1ヶ月、ホームベーカリーを借りてみることに。
届いたのはパナソニックのSD-BH104-D。2009年製のホームベーカリー。
生種をつくったり、パン生地をこねたり、食パンやバナナケーキ(夫の大好物)を焼いたりと、活躍しています。
お餅も2度ほどこねたけれど、餅とり粉をまぶして丸める作業と後片づけが大変だったので、今後はしないかも。
今、借りて3週間目くらい。2度目の生種を仕込んでいるところです。
生種は本来、2週間ほどで使いきらねばならないのだけれど(風味が落ち、ふくらむ力も減る)ふたり暮らしの我が家で約7斤分のパンを2週間で消費するのは難しいので、今回は1ヶ月保つやりかたに挑戦しています。
明日の朝に完成する予定。うまくできるといいのだけれど。そわそわ。
ホシノ天然酵母を配合した生地をホームベーカリーでこね、機械から出して成形し、オーブンで焼くという、私が目指すパンづくりを教えてくれる教室にも出会えました。月に1度のペースで通って、レパートリーを増やしたいです。
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