ヴァイオリンレッスン

ここ毎日、どしゃ降りの雨が続いていて、なんとなく空気が湿っているように感じます。

エアコンをドライモードで稼働させ、換気にも気をつけているのだけれど、それでも、湿度計の針は60パーセント後半の数字を指していて、しんなり。

天気予報によると、来週まで雨は続くもよう。

雨はやんでも、最高気温は30度まであがるみたいだし、外出は晴れるまで待つべきか、すこしでも気温の低いうちに済ませるべきか、迷う……。

窓と桟もそろそろ掃除したいと考えているのだけれど、晴れるまでは手をつけずにおこうと思います。

窓を磨きあげた直後に暴風雨がやってきたときの絶望感は半端ないのです。


レッスンの日も、大雨が降っていました。

日中はくもりだったので、このまま降りませんようにと願ったのだけれど、容赦なくざかざか降りはじめました。しかも横殴り系。

ああ、楽器ケースが濡れてゆく。悲しい。

なのに、教室の最寄り駅(私の街の駅の4つ隣)へ降りたところ道路さえ濡れておらず、びしょ濡れの傘を持ち、レインブーツ(というよりは長靴)を履いた私は、なんだか浮いているような気がする……。


教室へ入ると玄関とレッスン室を区切る防音扉ごしに、微かにヴァイオリンの音が聴こえてきました。

素人の私でも、難しいとわかる曲。

生徒さんと思われるかたが曲を弾いたあとに、先生が数フレーズ拾い、弾いて、お手本をしめしているようだったけれど、私には高度すぎて、何を指導されているのか、さっぱりです。

「Tさんのレッスンかな?」「かな?」と首を傾げていたら、私たちの気配を察したのか、先生が扉を開き、室内へと招きいれてくれました。

そこにいたのは予想通り、Tさん。

Tさんと挨拶をかわしていると、先生が、「これ、Tさんがゆずさんたちにって持ってきてくださったんですよ」と、楽譜のコピーを渡してくれました。


「カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲」


長くはないのだけれど、3rdポジションでも届かない高音が並んでいる!

えっ、これ、どのポジションで弾くの?

楽譜を凝視しつつ、石のように固まる私と夫。

あっ、でも、これは1stパートだよね、2ndはもうすこし音が低いよね!

あわあわと2ndのパート譜をめくれば、そこには延々と並ぶ重音のピッツィカート群が。

「練習会で、ぜひ一緒に……」とTさん。

毎年、発表会で私たちにつきあってアンサンブルしてくれる、Tさんからのお誘いです。

ぜひ、お応えしたい。でも、この曲、難易度が……(震え声)

時間をかけても弾けるかどうか怪しいけれど、練習会まで残り1週間。難しいよね……。

当日の様子を見て、弾くか弾かないか判断しても大丈夫、と先生はおっしゃいましたが、今回は無理そう……。

自身の弾けなさぶりが憎い。ごめんなさい、Tさん。

「練習会は今後も開くかもしれないので次回までに練習しておいてもいいかも」と先生。

次回までに練習して、弾けるようになれたらいいな。

(夫が、「これは弾けないよ……」とすでに弱気モードです)


レッスンでは先週に続いて、練習会で弾く曲をさらいました。

前回はボウイングを間違えたり、ちゃんと弾けていない部分があったりと基本的なところで停滞していたけれど、今回は練習を重ねた甲斐あってスムーズに進行。

早弾きパートと伴奏パートの合わせ。合奏開始・半ば・最後の目配せ・ブレスについて。

pとppの弾きわけ。Adagioにふさわしい弓の使いかた。等々。

1曲終わるたびに「ではこれは(本番の)お楽しみに」と楽譜をたたむ先生に和んだり。


来週はいよいよ本番。

練習の場なのだからリラックスして楽しみたいけれど、やはり緊張します。

終わったあとに、充実していたな、と思えるように、残り1週間、ていねいに練習を続けていきたいです。


レッスンを終えたあと、楽器店で新しいバイオリン教本3をめくったこと、とても難しそうで挑戦したい気持ちは大きいけれど、今の私たちが取り組んで大丈夫なのか、不安を覚えていることを先生に打ち明けました。

「大丈夫ですよ、やってみましょう」と先生が笑ってくれて安心しました。

練習会が終わるまでに次の教則本を買ってこようと思います。


レッスンのお話ではないのだけれども。

レッスンの数日前、先生が「夕方の時間が空いたのですが、時間変更してもいいですか?」と私の携帯にメールを送ったのだそう。

しかし、私の携帯は電池切れのまま充電器に差し込みっぱなしだったので、メールにまったく気づかず。

先生は2通目を送ったのですが、それにも返信がなかったため、何かあったのではと心配していたとのこと。

とても申し訳ないことをしてしまいました。

夫の携帯アドレスを伝えたので、今後は大丈夫だと思うけれど、もうすこししっかりしようと猛省しました。