備忘録

書きとめておこうと思ったことが溜まってしまい、このままだと忘れてしまいそうなので簡単に。


・ペーター・インフェルド

張り替えてから2週間が経過し、音もすっかり安定したので感想を。

上品で落ち着いた音、残響に艶めかしさを感じます。

開放弦を弾きながら、いい音がするなと聞き惚れたことも何度かありました。

プラチナメッキのE線から零れる音は、確かにきらきら煌めいているけれど、キンキンと耳障りに聞こえることもあって、私の好みには合いませんでした。

それからペーター・インフェルドはどことなくざらっとした弦なのだけれど、ポジション移動時は、つるつるしている方が嬉しい。

弦に付着した松脂を拭く際ざらざらな弦だと私の苦手な音が発生するので、それもちょっと……。

かなり好印象な弦でしたが、音色、感触をくらべると個人的にはエヴァ・ピラッツィの方が好き。

(緑と黒の縞々模様の糸、金のE線も愛しています)


・個人レッスンの進捗状況

6.驚愕シンフォニー(3回かけての濃やかなレッスン。ここまで弾けたら充分とお墨付き合格)

7.アマリリス(pizz→arcoの切替、E線の音程に苦しみました。不充分だけれどおまけで合格)

カノン(22日が発表会だったのでレッスンで弾くのは最後でした。来年の発表会でも弾くかも?)

次回からバッハのメヌエット2番・3番に入ります。

須藤真澄さんのまんが「振袖いちま」にも出てきた曲なので、とても楽しみ。

篠崎では上下パートに別れており、先生に「どちらもやってみましょうか」と聞かれたのですが、アンサンブルの練習は「主よ、人の望みの喜びよ」でできたらと思っていると伝えてみたところ、メヌエットの下パートは、先生が弾いてくださることになりました。

次のレッスンは11月、3曲+ト長調の練習曲+メヌエットを弾くための練習曲があり、あたふた。

「主よ、人の望みの喜びよ」の楽譜も、3部用意しておかないと!

(バイオリンパートナーという曲集に載っている楽譜を使用します)

夫は、昔好きだったドラマで流れていた曲だったそうで鼻歌を歌っています。


・グループレッスンの進捗状況

チャプター2のDメジャーとAメジャーのスケール、重音、スラーを練習中。

重音がとても難しいです……。

曲集の方は「歓びの歌」を終えて、「オーラ・リー」に入りました。

小指を使う音やスラーも増え、「歓びの歌」にくらべて、難易度があがったという声もちらほら。

綺麗な曲なので、伴奏をつけて弾くのが楽しいです。


私が籍を置くクラスは7人なのですが、女性がひとりお仕事の都合で退会することになりました。

7人だとレッスンルームがぎゅう詰め。レッスン前に各々椅子の位置を調整しているのだけれど、

来月からその必要もなくなるんだなと寂しい気持ち。

クラスのムードメーカー的な存在であるKちゃんが、レッスンの終わりに「12月にクリスマス会か忘年会をしませんか」とみんなの都合を聞いてくれて、その時に10月いっぱいで退会する方がいると判明し、急きょ、忘年会シーズンを待たずに送別会を開くことになりました。

送別会の会場はKちゃんお薦めの塚田農場。お料理がおいしくて、お値段もリーズナブルなお店。

今までクラスの方とは(電車が同じ方を除き)レッスン前後に10分ずつしかお話したことがなく、おしゃべりが得意ではない私は、うまくお話できるか心配だったのだけれど、ヴァイオリンをはじめたきっかけにはじまり、興味あること、お仕事についてなど話題は尽きず、1時間程度でおひらきの予定だったのに2時間も居座ってしまうほど楽しい時間を過ごせました。

クラスのみんなとも打ち解けられたように思います。

退会予定の方ともたくさんお話できて「発表会の時は聴きにいきますね」といってもらえました。

(送別会がなければ、そういってもらえるほど仲良くはなれなかったと思う)

帰り道、その方が「もっとはやくこうすればよかったな」としみじみいったのが忘れられません。

Kちゃん、送別会を開くきっかけをつくってくれて、ほんとうにありがとう。


・発表会(おぼえているうちに)

今年の会場は松尾ホール。

日比谷駅を降りてすぐの、上質で綺麗な会場でした。

ピアノがロールスロイスの如きながーいスタインウェイで、こんなピアノがあるのかとびっくり。

ロビーに隣接するようにショールームがあったので、トランペットを所望する少年よろしくガラスにへばりつきつつ眺めたところ、グランドピアノでさえ一千万円近くから、マンションが買えそうな値段まで。

じゃあ、あの超ロングなピアノはいくらなの……?

戦慄をおぼえつつも私にはまったく縁のない代物なので、とくに確認はせず。


肝心のカノンですが、D部分で落ちてしまいました。

先生が私と同じパートなのでボウイングの見えやすい位置(先生の右側)に立つ予定だったのに、本番直前に楽屋で私が混乱して、間違えたまま入場。

(先生は「こっち側でなくていいの?」と確認までしてくれていたのに……)

加えて、緊張でメンバーの音に呑みこまれてしまって、動けなくなりました。

私の隣にいた方もD部分で失踪してしまったそうで、先生が3人分、フォルテで弾いてくださったもよう。

(先生と同じパートで、つくづくよかったです……)

心残りな結果に終わりましたが、カノンをアンサンブルできて楽しかった!

もしまた機会があるのなら、最後まで弾ききれるよう練習したいと思います。