オーブン温度計を買った・バターロールをつくった

なまっちろいパンや真ん中が割れないパウンドケーキを量産するうちに湧いてきた、疑念。


うちのオーブンの実温度は、液晶に表示されている数値よりも低いのではないだろうか?


悶々としつつも、適当に温度をあげる勇気はなく、レシピの写真とはかけ離れたブツを、次から次へと焼成し続けていた昨日までの私。しかし、そんな自分とも今日でお別れです。

長らく検討していたオーブン温度計を、ついに買いました。


まず、オーブンに天板とオーブン温度計をつっこみ、190度の予熱を設定。

予熱完了のお知らせ音が聞こえた直後に、オーブン温度計を確認。175度。

その差、15度。結構がんばっていました、うちのオーブン。

190度(実温度175度)のまま15分ほど空焼きしてみましたが、温度は変わりませんでした。


オーブンを完全に冷ましたあと、今度は230度にダイヤルを合わせました。

予熱も焼きも実温度は210度。温度によって数値も変わるけれど、誤差はおおよそ15~20度であると結論づけました。


だいたいの数値がわかったので、次は本番。バターロールをつくってみることにしました。

目標温度は200度。予熱を220度に設定したところ、温度計は200度に。いいぞう、このまま一気に焼きあげるぞうー。

しかし、オーブンの扉を数秒開き、室温で冷えた天板とパンを入れたとたん、庫内の温度が下がりはじめました。

針はぐんぐん戻り、最後には150度を指しました。焼成中に多少は上がりましたが、200度に戻ることなく、終了。

焼成温度はレシピ通りにはいかなかったけれど、3分ほど焼きを延長したら、いつもよりも焼き色の濃いバターロールができあがりました。やった、やった。心の中で万歳三唱。


オーブンの温度の誤差や変化はよくわかったけれど、いくつか課題も残りました。

予熱を保った状態で焼成に入るには、天板はオーブンに入れたままのほうがいい。

パン教室の先生は、ベニヤ板にオーブンシートを敷き、その上に成形したパンを載せて発酵器に入れ、オーブンで熱した天板にパンをオーブンシートごと、ずさーとすべらせて移していたのだけれど、2次発酵をオーブン+天板で行っている私には難しそう。でも、型を使うパンやお菓子なら、あとから入れられると思う。

今回のように型を使わないパンを焼く時は、予熱の温度を上げてみてもいいかも。

こうしてあれこれ考えるのは、ちょっと楽しい。パンモチベーション、急上昇中。


今回つくったバターロールは、酵母も無塩バターも卵も切れかけていて、酵母は半分量、卵は少なめ、足りないバターはマーガリン入り似非バターで補い、ごまかしました。

失敗も覚悟していましたが、生地は1次発酵の時間を増やしたところ、無事にふくらみ、酵母の匂いが弱まって、小麦の風味が強くなりました。夫も気にいったようなので、酵母は少なめでいこうかな。

思っていたよりおいしく焼きあがって、嬉しいです。