弓の毛替えと楽器の修理
発表会も近いので弓の毛を張り替えようかと、夫と下倉バイオリンへ。
メモによると以前替えたのは昨年12月初旬。11ヶ月近く使ったみたい。
ついでに楽器と弓を点検してもらったところ、夫の弓は反りが悪くなっているそうなので、反りをつけなおす修理を(ここ1年、ねじの具合もあまりよくなく、先日はフェルルに嵌められていたコルクがぽろりと)、私の楽器は駒がゆがんできているため、炙ってまっすぐにする修理をすすめられました。
修理にかかる費用は、どちらも2500円ほど。
駒はたびたび真横から視認し、曲がっていたらすぐに直さなければならないのだけれど、弦に押さえつけられているものをぐいぐい動かすのは怖く、お手入れを怠っていました。
曲がるどころかゆがんでしまうまで放置してしまって、楽器に対して申し訳ない気持ち。
これからはこまめにみて直そうと思います。
工房へはお昼に行ったのだけれど私の楽器の修理は夕方ごろまでかかるとのことなので、翌日受け取ることに。
いつもつねにヴァイオリンの存在に気をとめているわけではないのに、ひと晩メル(私の楽器の名前)がいないとどことなく寂しく感じます。
弓の修理と毛替えが終わる時間まで、ねぎしでお昼ごはんを食べたり、隣駅の秋葉原へ行き、携帯ショップで用事をすませたり、ヨドバシカメラをみたり、お茶したり。
夫の楽器を受け取ったあとは、2階へ行って、小ぶりなヴァイオリンをショーケースから出してもらい、眺めました。
私の楽器は今後買い替えはないのだけれど、夫の楽器はそのうち買い替えたいと考えているので、私の楽器と同じくほんのすこし小さく、色味が好みのものがあればと。
ちょうどお店に 350ミリの楽器があり、構えてみたところ、大きさは申し分なかったのだけれど、色や状態が、好みとは異なっていたようです。
(木目が細かく、グラデーションがかっていて、なるべく綺麗な楽器が好きなのだとか)
小ぶりな楽器は数がすくないそうなので、のんびり探そうと思います。
(今使っている楽器も好きで、10年はこのままでもいいそう。フィッティングは替えたいみたい)
相手を務めてくださったのはメルを買う時にお世話になった店員さん。
楽器や弓について細かく教えてくださったり、収納庫や工房を探しまわって希望にあう楽器を揃えてくださったりと、いつもにこやかに親切に接してくださいます。
翌日、工房でメルを引き取った帰りにカラオケボックスへ寄りました。
夫とふたり並んで、30分ほどかけて必死に弓に松脂をすりつけました。
つけてもつけても音が出ないので親の敵のごとくすりつけ続け……、結果、やりすぎました……。
ごくたまにしかしない作業なので、いまだに案配がわかってしません。
夫の弓は、修理の甲斐あって、反りもねじのゆるみも直っていました。
メルは駒はもちろん、固かったペグも回しやすくなっていてどうやら調整してくださったもよう。
弓の毛を張り替えたためか(松脂のつけすぎもあるかもしれない……)
夫の楽器も私の楽器も、クリアで大きい音になったような気がします。
あとは10月2日のカノンの音合わせ後に弦を張りかえたら、発表会への準備は完了です。
(発表会で着る服は、以前買った2次会的ワンピースを流用する予定)
佐々木朗さんのサイト(http://www.sasakivn.com/)に駒の修正方法が細やかに書かれていたので、自分のためにメモ。
サイトでは写真もあって、わかりやすいです。
①ケースから楽器を取りだすごとにチェック
ネックが左手にくるようヴァイオリンを持ち、駒が楽器に対し直角になっているかを横から確認。
ペグで調弦すると駒はネック側に傾きやすく、アジャスターで調弦すると顎当て側に傾きやすい。
②作業体勢を整える
足のかかとをきっちりと床につけ椅子に座る。姿勢が不安定だと事故の起こる可能性が高くなる。
楽器の肩当てをはずし、太ももの上にぴったりと楽器を置く。おなかとエンドピンを密着させる。
作業に不安があるようなら安全策として駒の前後(指板とテールピースの下)に布を敷くとよい。
(万が一駒が倒れてもテールピースで表面を割ってしまうことがない)
両手の頬(手の内側下部分のふっくらまるい部分)で楽器を押さえる。
弦をまったく緩めないで行う作業のため、弦で押さえつけられた駒は簡単に動かない場合もある。
力をいれすぎてしまうことにより、駒が一気に動いてしまい、倒れてしまう事故も起こりうるが、このように手を添えていれば楽器が固定され、手が弾きとばされない。
③駒の上端をつまみ、すこしだけ手前に引く
この時、手の頬は決して楽器から浮かせない。
こつは、傾きをいっきに直そうとしないこと。
すこし動かすたびに駒の傾きをチェックし、足りないようだったら同じ操作を何回か繰りかえす。
0コメント