ヴァイオリンレッスン

2月27日 ヴァイオリンレッスン


♪3rdポジションの練習

・3rdポジションのみの音階・分散和音(ニ長調)

・1stから3rdへ、スラーをつけての移動練習

・1stポジション込みの3オクターブの音階(ニ長調)


音階と分散和音は、2拍の全弓(スラーなし)で弾き、先生に音程をチェックしてもらいました。

私は3rdポジションのほうは問題なし。しかし、以前、ファ(ナチュラル)は1指と2指をぎりぎりまでくっつけるよう教わってから、A線ド(ナチュラル)もつい、ぴったりくっつけて弾いてしまっていて、注意を受けました。

私の指の大きさだと、ド(ナチュラル)はほんのすこしの余裕をもたせて、ファ(ナチュラル)はぐっとくっつけるのがいいみたい。男性は女性よりも指が太いぶん、指の置きかたが若干変わるそう。夫も3rdポジションの音程について指導されていました。手が大きいひとを単純に羨ましく思っていたけれど、それぞれ得意・不得意があるんだな。

それから、3rdポジションの分散和音で、気をつけることがひとつ。

五線譜の下をよく見れば、移弦時も指をキープするよう波線で指示されているのに、離してしまっていました。

レ(1番)ファ(3番・3番キープ)ラ(E線へ移弦、1番・A線3番キープ)レ(4番・A線3番キープ)レ(4番・A線3番キープ)ラ(1番・A線3番キープ)ファ(A線へ移弦、キープしていた3番)レ(1番)という感じに3番をA線にキープさせたまま(後半は1番をキープさせたまま)弾くのだけれど、指と頭がこんがらがるー。

「こうして指を置いたまま弾くことは、ヴァイオリンでは必須なんですよ」と先生。音程がぶれないために、速い曲でも素早く効率よく指を動かすために、欠かせないことなんだろな。でも、コチコチ頭の私がはたして譜面をみて即座に指を変えられるようになるのだろうか。……できる気がしない……。

とにかく、自然に指が動くようになるまで弾きまくろうと思います。


♪ガボット(F.Gossec)

2拍目についている装飾音を、もっと2拍目の音に寄せて弾くという、ごくごく当然の指摘を受ける。ごーん。

あと、これは後ほど、ザイツのコンチェルトを弾く時にもいわれるのだけれど、16分音符の連なりを弾く際に、テンポが若干遅くなってしまうみたい。今は、スタッカートや音量の指示を無視して、テンポ重視で重複練習しました。

スピッカートについても。前に、「若い翼」を弾いた時は弓元を跳ねさせていたのだけれど、この曲ではもうすこしだけ上で。弓を横に倒した状態で指の腹に載せ、落ちない場所が弓の重心(弓元から3分の1くらい)。もっとも跳ねやすい部分になるのだそうです。ガボットのスピッカートは、ここで。

前半のみ、弓を跳ねさせて弾きました。後半のスピッカートは難しいとのこと、次のレッスンへ続きます。

また、譜面上ではスタッカートになっていても長めに弾く音、テヌートでも短く可愛らしく弾く音など、表現についても指導されました。

ピッツィカートを入れる直前の音は、ダウンボウだったけれど、アップボウに変更。アップにすると、ピッツィカートをはじく時にちょうど弓元になる(=弦のすぐ傍に指がある)ので、素早く弦をはじけます。おもしろいな。


♪カイザー3番(kayser)

1段目がスタッカート、残りがレガートとなっている曲ですが、先生から、全部スタッカートにして弾いてくるようにと指示されていたので、家ではそのように譜読みしてきました。

音量を変えながら、ひたすら、タータタ・タータタのリズム。

8分音符ひとつ+16分音符ふたつなので、スタッカートだと、タッタタ・タッタタ、かな。

8分音符と16分音符では弓幅を変えなくてはならないのだけれど、60のテンポだと思うように弓が動かせず。タッタタのタタが、短くなっていないとの指摘。

先生とメトロノームと一緒に、タッタタ・タッタタと通し。そう長い曲でもないのに、疲労感が半端ない。

はー、と息をつく私たちに、「テンポを保ったままスタッカートを刻むのは、精神力がいって、結構難しいんですよ」と先生。これは大変そうだー。

(翌日から、家では、ひとりが単音でタッタタ・タッタタ、その拍子に合わせてもうひとりが旋律を弾く、というふうに練習しています。そろそろ大丈夫だろうと単音をはずすと、徐々に崩壊。どうしよう……)


♪コンチェルト ニ長調 No.5(F.Seitz op.22)

・第3楽章

教則本では、後半に差し掛かったところで譜めくりが生じるため、今までは演奏を止めてからページをめくり、それから続きを弾いていました。先生からのすすめもあり、楽譜をコピーし、1枚にまとめました。


後半、16分音符が15小節ほど続いたあと、3連符が25小節に渡って展開される箇所があるのですが、16分音符→3連符の切り替えがうまくいっていないそう。

メトロノームに合わせ、16分音符×8→3連符×2をひたすら弾く練習をしたのだけれど、混乱するー。

「16分音符は4文字の言葉に、3連符は3文字の言葉に置き換えて弾くとわかりやすいですよ」と先生。

夫に、「4文字ってどんな言葉があるかな?」と聞いてみたところ、「焼肉、焼肉っ」と囁かれました。なぜ小声?

「焼肉、いいですね」と先生が賛同してくださり、4文字は焼肉、3文字はバナナに決定。

メトロノームとともに3人で、「やきにく・やきにく・バナナ・バナナ」と唱えながら、せっせと弓を動かしました。

わかりやすいけれど、ちょっとシュールな光景……。

ガボットでもいわれたのだけれど、私たちは、連続した16分音符を弾く時に、4分音符時のテンポが保てないもよう。

つまり、16分音符を速く、しっかり弾けていないということ。


3楽章も通しが多くなってきて、前奏とtuttiは、先生が弾いてくださっています。

が、先生の前奏のテンポと、続く私たちの演奏のテンポがすこし違っているようで、前奏を聴きながらテンポを計るよう注意されました。

それから、ブレスでの合図もよくなってきたけれど、プレスに気をとられすぎて、同時に弓を弦に置けていないとも。


テンポに関する問題は山積みですが、「音色を工夫して弾いているのが、伝わってきました」とほめられたのは、とても嬉しかったです。

次で仕上げましょうとのこと、きちんと終わらせるべく、がんばりたいです。やきにく・やきにく・バナナ・バナナ。


帰りに、松屋で牛丼を食べ(プレミアム牛丼をずっと食べてみたかったのでした。おいしかった)、富澤商店で強力粉とホシノ酵母を、口福堂できなこおはぎ(ここのきなこおはぎは餡が入っていないと姉から教わってから、お気に入り)を買いました。このごろは、レッスン時間が夕方になることが多くて、寄り道が楽しいです。